五月病というほどではないけれど、なんだか肩に力が入りがちな方が多い気がする。
昨日の夜も、隣で目を閉じていた方の背中が、最初は少し硬かった。
でも時間をかけて、こちらの呼吸に少しずつ合わせて、だんだんと体全体の力が抜けていくのを感じた。
寝入り際に小さく零れた「ありがとう」が、耳に残っている。
私はこの仕事を始めてから、呼吸の合わせ方や、抱きしめる力加減を何度も練習してきた。
最初はぎこちなかったけれど、今は自然と相手の緊張が解れていくのが分かるようになった。
それは決して派手な技術ではなく、ただ隣にいることで生まれる、静かな信頼のようなものだと思う。
夜が深まるこの時間に、誰かの温もりが必要な人がいたら。
私はここで、静かに待っている。
そのまま朝まで、そばにいるから。

