金曜の夜、もう誰とも話さなくていいと思うと、ほっとする。それなのに、眠る前だけ、誰かが隣にいてくれたらと思うことがある。
「添い寝」という言葉で求めているのも、必ずしも甘い会話や、抱きしめてもらうこととは限らないのかもしれません。一週間、人の話を聞き、返事を考え、疲れていてもそれが伝わりすぎないようにしてきた。
そんな夜には、誰かと過ごすための言葉はもう残っていない。でも、人の気配までなくしたいわけではない。会話を終えたい気持ちと、一日を一人で終える寂しさは、別々にあるのだと思います。
部屋の明かりを落として、スマホを充電器につなぐ。友人に送ろうとした「まだ起きてる?」を消す。返事が来たら、何を話そう。心配させたら事情を説明しないといけないし、話を聞いてもらったら、こちらも明るく返したくなる。そこまで考えると、連絡する手が止まる。
そんな場面があるとしたら、足りないのは話題ではなく、話題を用意しなくても一緒にいられる時間なのかもしれません。「寂しい」という一言の中にも、相談したい、気を紛らわせたい、ただ近くに人がいてほしい、という違いがある。添い寝を望む気持ちを考えるなら、まず、その違いをひとまとめにしないでおきたいです。

